先日ペット火葬のご依頼を受けあるお宅にお伺いいたしました。
お花を供えられていたのは可愛らしいミニチュアダックスちゃんでした。

お聞きすると数日前に胸元にしこりのようなものが見つかってなんだろうと思っていたらそれはクギだったというのです。
それまで元気いっぱいで気づかなかったそうです。
病院でクギは取り除いてもらったそうなのですがクギを飲み込んでからすでに数週間経っているだろうということで腹膜炎を起こしてしまっていたのか翌日には亡くなってしまったとのことでした。
わんちゃんはお散歩のときにさまざまなものを口にする機会がある上に一度口にしてしまったものを吐き出させるのはなかなか難しいことなので特に注意が必要だと考えさせられました。

そのあたりに落ちている人間にとってはただのゴミも犬達にとっては命の危険さえあるものなのだと実感させられました。
その後、火葬を行いお骨上げをしようとよく見るとおなかのあたりに見慣れないものがありました。
それは極細い針金が丸まったものでした。
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これは苦しかったのではないかと本当に可哀想になりました。
この子を苦しめ、死に追いやった針金を少しも骨壷に入れてやるまいと丹念に取り除きました。

誤飲誤食は犬だけでなく猫、すべての動物にとって危険なものです。
ちなみにうちの猫はビニール袋、ティッシュなどを食べようとします。
調べてみるとボタン電池・つまようじ・人間の薬・たばこ・糸や紐なども誤食の多い例だそうです。
食べるつもりがなくても遊んでいるうちに飲み込んでしまったり、歯にひっかかって取れなくなり飲み込んでしまうことも多いと思います。

人間にとっては意外な車のラジエーター不凍液も甘い匂いと味がするため犬や猫が好む上に少量でも危険なもののひとつです。主成分のエチレングリコールが有毒で腎障害を起こし死に至ることも少なくありません。ラジエーターから漏れた液をなめるなどで飼い主が気づかないことも多いようです。また凍らせても固まらないタイプの保冷剤に使われていることもあるそうでゴミ箱やビニール袋をあさって遊ぶ癖のある子も注意が必要です。

天寿を全うして安らかに亡くなる

実際は難しいことですが愛する動物達にはみんなそうであってほしいと思います。